この15年くらいは、意識的にアパレル市場を見に行っています。もともとアパレルメーカーで長年働いていたときから、仕事として市場調査をしていました。その時はシカチョウといって、市場調査+価格調査を合わせてみていました。
この時からの習慣で、今もレディースファッションの今の展開を見続けています。もちろん、今の自分の仕事に関係しているのですが、多分趣味の意味合いが強いようです。定点観測なんて続けていると、ちょっとしたストーカーのようです。
さて、11月中旬の20代に人気のブランドに共通するキーワードが見られましたので、ご報告します。
可愛い女子向けのココディール(吉岡里帆が今季のモデル)やナチュラルカジュアルのローリーズファームでは、テイストが違えども同じトレンドキーワードが見えていました。
1)大き目のタータンチェック
両ブランドともに、肉厚のシャギー素材で、アイテムとしてはスカートで出展されていました。これは他の多くのブランドにも通じる共通項でした。肉厚でぼてっとした印象になる素材ですので、ひざ丈のタイトシルエットですっきりとさせているのも特徴です。
2)レオパード柄
パリやミラノでの今季のショーにおいて、多くのメゾンから出展されていた柄のひとつがアニマル柄でした。その中でもレオパード(豹)。両ブランドともに細かな小さいスケールのレオパード柄で、遠目にみると小花柄のようにも見えて、近くでやっぱり豹か、と認識するほどの大きさです。ロング丈のランダムプリーツスカートなどで、提案されていました。
3)コート
今年はボア素材のブルゾンなどの提案が多く見られます。これも含めてのフェイクファー(エコファー)をふんだんに使ったアウターが多く見られます。ボアブルゾンは両ブランドでメインで飾られています。※画像はセリーヌのボアブルゾン
これともうひとつ、きれい目のモッサコートにポケットだけフェイクファーを使ったデザインが目立ちます。昨年からの流れが継続しています。ファーの使い方・取り入れ方が様々で多様化しています。特にアウターでは、ファーの分量などを見て、自分で好みのものを選んでいきたいです。